検討ミーティング議事録
WISH検討 定例ミーティング #22
議事録
2010年02月09日 15:00-17:30
参加者(敬称略):
三鷹: 山田、諸隈、小林、岩村、岩田
東北大: 東谷
京都大: 太田、矢部、筒井
京産大: 池田
宇宙研: 和田、大藪
金沢: 米徳
0、High-z銀河サーベイ検討
・定例ミーティング開始前に、国立天文台光赤外研究部の小林さんと和田さん、
大藪さん、山田さん、太田さん、岩田でHigh-z銀河サーベイについて打合せ
を行った。
・小林さんのモデルは昨年4月のサイエンスワークショップでの発表からアッ
プデート中。
・LBG光度関数については、redshift毎のモデルでの予測を岩田に渡してもら
って検出期待数を評価することになった
・Ly-alpha emitter探査について議論。
Narrow-bandの検出限界の検討 (矢部さん、岩田)
Mag. - Color図を書いて、適切なLAE selectionを設定
検出数の評価
(モデルの改良も平行して小林さんが行う)
・H-alpha輝線の探査についても、サイエンスミーティングで小林さんに話し
て頂く。
1、光学系検討
・フォトコーディング池田さんによる改訂C案の報告書が作成された。
2、構造検討アップデート
・フィルタ交換機構のゴースト解析のためのフィルタ配置の検討が行われた。
・主鏡、副鏡の支持機構(鏡-パッドから望遠鏡構造まで)の検討をMRJ 岩村さ
んに行って頂く。2/26まで
・ひので で採用されたベアリングを使用した支持を採用するか。通常のばね
での支持よりも鏡への負荷が小さい。
ミッション提案にあたってはひので での実績を示すことができる。
・望遠鏡との接続もSAGEM/REOSCでやるか?SAGEM側としては望遠鏡との接続ま
で含めた検討を希望していたが、望遠鏡構造担当との切り分けが課題。
光学系全体の検査としては、SAGEMで光学系を組んで性能が達成されること
を確認するところは行う。望遠鏡構造へ組み込み、冷却しての試験の手順は
未定
3、サイエンスミーティング
・3/10(水) 解析研究棟1F院生セミナー室、TV会議は多局に対応していない
・プログラム案については特に異論なし
・ポインティングの制約は?→ JAXA/ISAS 宇宙航行システム研究系 川勝研究
室の中宮さんからコンタクトあり。SPICAの軌道を検討。尋ねてみる (山田)
SPICAでの検討では、黄緯0度付近は1ヶ月程度、黄緯が大きくなると次第に
長くなって、黄極はずっと見えるという感じ
望遠鏡の姿勢は、太陽側5度 反対側30度程度しか向けられない可能性が高い
大藪さんがvisibilityの検討を行う。→翌日レポートが出された
4、サーベイプラン
・岩田の資料参照。
・High-z銀河の検出期待数のアップデート。
・サイエンスミーティングにむけたフィルタセット、サーベイプランの案。
・フィルタセットは2種類提示 (Log等間隔の案と短波長側がより狭く長波長側
が広い案)
・黄道光の明るさは、銀河サーベイとしては、黄極の2倍以内の天域を観測す
ることになると思われるが、その他の検出限界を制限する条件(冷却、フィ
ルタリークなど)のマージンも入れて、黄極の3倍の案をベースとして提示
・Ultra-Deep Survey + Multi-Band Surveyのサーベイプランは3案提示
5、Slitless分光
・諸隈さんの資料参照。
・波長較正はどうやって行うか?
輝線の多い天体を見る?SCamグリズムではQSOを視野の色々なところで撮っ
た。地上で冷却した状態でランプを使ってキャリブレーションできるか?
・JWST/NIRCamのgrism: 10,000秒で23AB?
HST/ACSのgrism: Pirzkal+2004: 92,000秒でz=27.1検出?
NIRCamが随分悪い理由は?
・grismの厚さ: SCam は12mm?
・波長範囲をどうするか
Supernovaは1-2umが欲しい、特に1um付近が重要
GRBは>2umも欲しい、3umくらいまであるとよい
grismだと1オクターブでorderがかぶってしまうが、cross-disperseすれば
一度にできる?
・どこにgrismを配置するか
池田さん: フィルタ交換機構ではなく、cold stopの後ろあたりに配置した
方がよい、第一焦点面付近だと瞳の位置がずれて、けられが発生する
焦点がずれる、補償が必要か、ずれたままやるか
独立したgrism挿入機構を入れる場合、一つの検出器に対してだけグリズム
を入れる、SNやGRBの目的としては1検出器でOK
あるいは、真ん中の穴を通る光で全く独立した分光系を設置する
・検討事項
波長範囲、波長分解能
配置場所
検出限界
5、3.2um試作フィルタ試験
・10月の試験で、冷却時に3.1um付近に吸収のようなものが表れたので、その
原因を探るため再試験。矢部さん、東谷さんの資料参照。
・5時間ベークしてもフィルタでは表れた。10時間ベークしたSi(CZ)基板はわ
ずかに吸収が見えた。ベークなしのSi(FZ)基板はフィルタよりは少ないが表
れた
(C) フィルタ表面の穴に水が入っているのでは?
(C) 多層膜でベーキングで十分に水が出ていない可能性
(C) チャンバーからの脱ガスが出ているのかも
メーカーと打合せ、池田さん、和田さんも同席して頂けるよう調整
6、宇宙理学委員会 戦略的開発研究費
・今年度の成果報告部分作成中
・来年度の計画
(1) 主鏡部分試作、試験
試験設備 - ISASでできるか - 金田さんに問い合わせ?
(C) SAGEMで(も)試験し、性能を確認してから納品してもらった方がよい
のでは
試験方法について、要検討
(2) フィルタ交換機構試作品の試験
試験計画の検討
(3) 熱設計 JAXA研究開発本部 熱グループとの作業を発展させる
(4) フィルタ試作
(5) 検出器試験
SIDECAR + Eng. Grade or Multiplexerで動作させてみる
・締切 3/15、準備を進める
7、COSPAR2010 (7/18-25)
申し込み 締切 2/19
High-z関係のセッションがある?
山田さんが申し込む
大学院生支援があるので希望があれば山田さんに
8、アクションアイテム
・L2での軌道、観測可能時間 大藪さん
・ISAS 川勝研究室 中宮さんとコンタクト 山田さん
・サイエンスミーティングに向けて
サーベイプラン提示 岩田
・戦略的開発研究費 準備 山田さんほか
・ミッション提案書 各自
Google Docs or Groupsを使う? 検討
次回 3/9(火) 15:00- 解析研究棟2F会議室
3/10(水)はWISH サイエンスミーティング 解析研究棟1F 院生セミナー室
(以上)
資料