WISH: Wide-field Imaging Surveyor for High-redshift

超広視野初期宇宙探査ミッション

検討ミーティング議事録

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WISH検討ミーティング #14
議事録

2009/06/09(火) 15:00- (JST)

出席: 山田、諸隈、大藪、東谷、太田、矢部

1.戦略開発経費と年度計画

戦略開発経費配分の報告と、優先的に進める課題、担当について確認。

財団からの追加予算可能性について報告。

2. REOSC

交渉を再開している。主鏡と金属パッド接合部の設計をまず進める
(山田)

3.パタパタフィルタ交換機構の場合の検出器配置についての検討
(諸隈、池田)

 実際に第1、第2(検出器)焦点付近(±85mm)、および第1焦
 点での検出器視野に対応する領域をもとめて、パタパタフィルタ
 の場合の配置およびマージンについて検討した。

 - 第1焦点近傍での検出器視野に相当する光線のサイズは70mm 
 と大きく、8個の配置は(重複が生じ)不可能。
  6個の場合は、現在のドーナツ視野から多少はみ出すことを許
 せばなんとか配置できる。

 - 第2(検出器)焦点前の場合、6個は可能。マージンが 10mm 
 の場合は7個まで可能で、この場合でも比較的一様な露出視野を
 得るモザイキングは可能

(議論)
 * パタパタも、詳細に検討すると配置の制限は難しい。
 とくに、第1焦点面付近では苦しい。

 * 4面ではなく、2壁面とすればかなり余裕が生まれるはず
 (フィルタ枚数は、それでも上下で4枚とれる)

 * 第1焦点面の方が多少光線が小さくなるので、全視野の4分の1
 (たとえば検出器2個づつ)や半分を覆う機構は考えられないか?

 (結論)
 より確固たる検討とするためにも、現実的にどのような機構が実
 現可能か、基礎的な概念設計は進める。


 [全視野スライド、パタパタ以外の解]

 * 固定  一色での広視野観測などに制限が付き、サイエンスが
  狭くなる。
  最後の手段。あきらめずに、交換機構を検討する。

 * フィルタホイール 
  瞳+200mm (検出器側)でのビームサイズは 140mm
  ==> 宇宙用として、サイズ的に実現は困難か?
  検出器からホイール近くまでを覆うなど、バッフリングが必要
  不具合で視野全体がダメージを受ける点は大型スライドと同じ
  ==> 模式的な概念図を作って、実現性を再検討

  斜鏡 に平衡に置けば最小サイズですむのでは?
  ==> 極端な斜め入射になる(少なくとも、NB, grism は困難)

 * 水車 案
  素通しもいるので、3枚羽の水車型はどうか?
  パタパタにくらべ場所に余裕。長方形で検出器二個を多覆うこ
  とも可能?
  パタパタと技術的に違う点は?
  打ち上げ時の固定は?
 
 * 検出器ごとのスライド式 案
  駆動という意味では、大型スライドと同様低温下でのスライド
  駆動は困難ではないか?
  サイズが小さいと工夫の可能性はあるか?

(以上)

資料