WISH サイエンスミーティング 2010/03
主な質疑等のメモ
WISHサイエンスミーティング2010
2010/03/10 10:30-18:00
参加者: 10:30時点で15名くらい、全体では>20名?
以下質疑等のメモ(部分)
[山田さん: WISH全体の検討状況]
Q: 熱検討、今は悪い方に見積もっているか?
→だいたい悪い方にとっている
Q: ミッション提案のライバルは?
Solar-C, IXOとか
[嶋作さん: WISHで探る再電離時代のLyα銀河]
LAE探査 z=10くらいが良い
27ABで50平方度くらい掃く?
[小林さん(1)]
IGM吸収の影響を評価する価値はある(z=8,10)
[High-z銀河に関する議論]
・児玉さん:
WISHによるサーベイは他では達成できない非常にユニークなものになるの
で、あらゆるredshiftの銀河の研究など、幅広い分野で重要なものになる。
phot-zの精度を向上させるために、フィルタの種類はなるべく多くするべ
き。特に、Balmer break at z>3 をtraceできるように、Intermediate
Band (IB) Filterを検討すべきでは。多色のIBで10平方度掃くなど。
→ IBについては、science caseを洗い出し、必要な深さ、広さを検討し
ていく。
→ HSC z=5.7, 6.6のH-alphaを狙うNBの検討も
[諸隈さん: Type Ia SuperNova Survey w/ WISH]
・分光 SiII 0.4um はType Ia固有で有用
slitlessだとかなり時間かかりそう
(C) 地上AOでもいけるか?
Q: フィルタセットはどちらがよいか
→ どちらかというとset4がよいが、set3でも可能
Q: AGNの混入は大丈夫か→多分大丈夫
[松岡さん: WISHによるHigh-z QSOs 探査案]
Q: UWSのパラメータはどれくらいがよいか? → 検討してみる
Q: 再電離以外に、z=10をやる必然性は?
→ BH進化、BH形成のはじまりの検出、Mg/Feの変化をとらえる
[米徳さん: WISHによるガンマ線バースト観測]
・R=50-100くらいのグリズム分光
・太陽に対する傾きは最低45度くらい欲しい
・数(十)分-1時間で観測開始できるように
・サイクリックにフィルタ交換
・オンボードで自分でグリズム分光を判定
(C) いきなり分光(中心穴の光でスリットレス)をした方がよいのでは
(Q) 最初に撮像するフィルタは?
[馬場さん: WISHによる天の川銀河面アストロメトリ]
・diskの星の距離、固有運動 精度20mas
・S/N達成に必要なphoton: 1e8
→ (C) もっと少ないphotonで達成できないか検討しては?
サーベイ方法: 10sec 4回
サーベイ範囲: |b|<2 1500 sq deg.
(Q) GAIAは? → 可視光では円盤が見えない
(C) 装置安定性のモニタが必要では
(Q) 星のconfusionは問題ないか?
(Q) 最も重要な方向は? → 銀河系anti-center方向
[最後のまとめ議論]
1. フィルターはどちらが良いか?
・太陽系からすると、3µmがあるSet3が良い。Set4のような短波長側が幅が狭
い構成で、3µm付近ができるように調整してもよい。
・長波長側のカットオフの設定は? 4.5µm? 5.0µm?
→今の検出限界検討では、5.0µmまで延ばしても、予定している冷却が達成
されれば十分に黄道光よりも熱放射を抑えられる見込みだが、フィルター
のリークを含め、リスクは高くなる。
→ phot-z, stellar massともに5µmまであった方が良い?1.6µm bumpをと
らえるのが重要
・HaのNBからの要請は4.4µm, 4.9µm → SPICAのMIRACLEでできるかも
今後のA/I:
現時点では5µm付近まで延ばす可能性を検討。リスクとのトレードオフ。
Ha emitterの数密度、期待される検出数を確認する必要あり。
2. NB / slitless spectroscopy
・ドーナツの真ん中を使って分光用光学系を入れる?
視野は?
→ 1分程度?Rは100程度でいい
→ 位置の決まっていないGRBとかはきびしい?
・WISHだけができるものを追求するべき
→ >3µmでの分光
・NBはどうするか?
可能な搭載枚数によるが、BBを削ってもNBを入れるべきか?
・Intermediateは? 視野を削ってでもWISH15をやる?
→検討すべきではある。
phot-zの精度検討は鍛冶澤さんにやってもらえるか?
今後のA/I:
・NBや分光用光学系の検討を進める。
・フリップ式の実現可能性を探る。
3. サーベイプラン
・UDS+MBS
今回提示されたようなプランの大枠に特に強い反対などはなかった。
ただし、MBSでどのくらいの枚数のフィルタを使い、どれくらいの範囲を掃
くかは今後要検討
・UWS
UWSは本当にいるか?面積は1000 deg^2必要か?QSOサーベイでもあまり必要
ない?→ Bright-endの制限にUWSは有用。どのようなパラメータがよいか、
松岡さんに検討をはじめて頂く
・アストロメトリサーベイ
銀河面をサーベイするので、UWSとは独立
望遠鏡を振る時間は?あかりの場合セトリングタイムは2.5分 (30deg動かし
た後) → オーバーヘッド大き過ぎる?
・黄道面をあえてやるか(太陽系)
→ 太陽系はSNサーベイと共存出来る?
・SNサーベイはどこでやるか?
→ HSCサーベイによる。VISTAのある所?まだ決まってない。
・熱的に安定的なサーベイが必要?
今後のA/I
・柱となるUDS、MBSを中心に、visibilityも含めて具体的な検討を進める
4. その他
・ミッション提案書
→ サイエンスパートを太田さんがまとめる
→ 新年度から具体的に進め始める
(以上)
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