WISH: Wide-field Imaging Surveyor for High-redshift

超広視野初期宇宙探査ミッション

検討ミーティング議事録

WISH検討 定例ミーティング #21
議事録

2010年01月12日 15:00-17:30

参加者(敬称略):
三鷹: 山田、諸隈、岩村
東北大: 東谷
京都大: 太田、矢部
宇宙研: 大藪
岡山: 岩田

1、SAGEM主鏡保持 中間報告

    ・12月にSAGEMから提出された中間報告の内容のレビュー
    ・主鏡保持方法として、glueとclampを検討。
    ・アウトガスは問題か?→より低温のものに付着するので、
    ない方がよい
    ・CTE、Young率は?→Epotek 301-2は低温でのCTEが分かって
    いるが、他の3つの候補は常温のみ
    ・glueを塗布するspotの面積を考えると、鏡の厚みくらい必
    要になっている。ただし、marginが大きいので現実的なもの
    にするともう少し小さくなると考えているとのこと
    ・glueでは、強度の検討で、margin ratioが1を割り込んでい
    るものが多い→glueは強度的に不十分とみられるが、引き続
    き検討する
    ・clamp案 複数の形状を検討中
    ・最終報告(2/下旬)までにFEM計算も含めて検討を進め、概念
    設計まで進める予定
    (Q) clampやMirror Fixation Deviceの素材は?望遠鏡構造と
    の接続を熱計算のためある程度明確化する必要。→invar or 
    チタン? 熱計算上、サイズがオーダーでどれくらいというの
    は、岩村さんの方で検討可能

2、フィルタセット検討

    岩田資料参照。
    (C) 幅が狭い方が良いのでは?
    (Q) 28ABの根拠は?→TMTでのフォローアップは連続光で27AB
    くらいが限界。サーベイ時間との兼ね合い
    (Q) flux calibrationは?→あかり、Spitzerなどと同様、恒
    星のライブラリを使ってキャリブレーションすることになる
    だろう
    ・フィルタ交換機構に入れられるフィルタ枚数は8枚? 16枚?
    (シャッター1枚含む)→16枚をまずは目指して交換機構を検討。

    ・グリズム検討: 諸隈さん検討中
    (Q) SCamのグリズムはどうだったのか? → 大野さんが修士論
    文にするらしい

3、構造案アップデート

    ・現在はフィルタ交換機構のゴースト解析のためのサイズ、
    位置検討中
    ・熱解析と連動できる構造案へ:
         鏡の保持、交換機構、検出器まわりの詳細化
         ASICと検出器の離せる距離(山田さんA/I)

4、ミッション提案書

    ・他の計画との相補性、協力関係などに配慮した上で、良い
    ミッション提案をすることがまず大切
    ・来年度ミッション提案を検討しているうち、天文関係は
    Solar-Cくらい(IXOは大きい国際協力)。WISHを提案するには
    良いタイミングかもしれない
    ・天文台の光赤外スペースミッショングループの協力体制の
    必要。SPICA, Jasmine, JTPFとの関係の説明、ケアが必要。
    ・このようなケアを行うことを前提として、ミッション提案
    書を作成していくことで会議参加者の合意が得られた。

    とりまとめの分担確認 (敬称略)
         1 ミッション概要 山田
         2 サイエンス 太田
         3 成功基準、ミッションへの要求 山田
         4 衛星システム概要 山田
              衛星全体 山田
              ミッション部 岩田
              バス部 大藪
              軌道 大藪
         5 広視野カメラ 諸隈
         6 望遠鏡 山田
         7 ミッション部冷却システム 岩田
         8 サブシステム 岩田
         9 ミッション運用計画 大藪
         10 試験計画 岩田
         11 Phase-A計画 山田
         12 スケジュール 山田
         13 体制 山田
         14 国際計画、波及効果、他計画との関係、位置づけ 山田

    タイムスケール
         来年度早々、夏までに配布したい
    言語 日本語
    次回検討会でより詳細に、各章のとりまとめ役での検討を

5、サイエンスミーティング
    ・日程調査では、今のところ3月10日(水)が有力
    ・中心的に進めたいサイエンス、ミッション、サーベイ仕様
    へのrequirementが強いサイエンスに集中
    ・より広い範囲へのアピールを含んだワークショップ#2は来
    年度
    ・サイエンス項目(案)
         High-z銀河 誰か呼ぶか?時間を考えて。
         SuperNova
         QSO
         GRB
         H-alpha 児玉さん
         astrometry
         太陽系
         weak lensing - WISH単体、HSCと組み合わせて?
              deep surveyに力点を置くWISHではminor?
         CIB?
    ・プログラムを検討する(岩田A/I)
    ・仕様(フィルタ、サーベイ)叩き台: 次回定例ミーティング
    までに作り、提示する(岩田、矢部A/I)
    ・台湾ASIAAの一部の人が関心を示している、参加呼びかけ?


6、フィルタ交換機構試作
    構造案アップデートの後、年度末くらいから


次回 2/9(火) 15:00- 解析研究棟2F会議室

(以上)

資料