WISH: Wide-field Imaging Surveyor for High-redshift

超広視野初期宇宙探査ミッション

検討ミーティング議事録

WISH検討 定例ミーティング #20
議事録

2009/12/08 (火) 15:00-16:45 (JST)
国立天文台三鷹 解析研究棟 2F会議室

出席者(敬称略):
三鷹: 諸隈、岩村、岩田
京都: 太田、矢部
東北: 東谷
宇宙研: 松原、大藪
金沢: 米徳

1. 前回からの進捗
 ・熱検討
  JAXA熱グループからの報告あり。主鏡は80Kくらい、副鏡は130Kくらい。
  焦点面については発熱部を検出器からなるべく離すような配置が必要
 ・Euclid会議 11/17-18 岩田 参加、WISHのポスターを出した。レポート参照。
 ・宇宙理学シンポジウム申し込み
  山田(口頭)、諸隈、矢部、岩田(ポスター)で申し込んだ。

2. 今後の会議など

 ・SPIE: 12/14締切
  山田さんがWISHの全体的な発表を行う予定。
  開発について発表できるか?
  → SPIE時点で、発表として十分形になっているかというと厳しい。開発
   ・試験についても山田さんの発表に入れ込むのがよいのでは。
 ・天文学会: 12/15締切
  TMTセッションに申し込んだ (岩田)
  飛翔体セッションで全体的報告 (山田さん)、矢部さん (フィルタ)、諸隈
  さん (フィルタ交換機構)
  他に発表できるか?検討。

3. ミッション提案書分担
  ・ミッション提案書とは何か?
   科学的目標、衛星・観測装置計画、ミッションの全体的計画、組織・体
   制を明らかにし、Phase-Aでの開発計画を示す。
   現在考えている構成は、SPICAのものを基本的に踏襲しているが、従来
   の中型、大型科学ミッションのミッション提案とは要求されるものが変
   わっているので注意が必要。
  ・ミッション要求書:
   ミッションの意義、成功基準(ミニマムサクセス)、衛星・装置への要求
   をまとめたもの
   プリプロジェクト段階(Phase-A)への移行にあたって要求されるのはミ
   ッション要求書の内容
   提案書にミッション要求書の内容が包含されていればよい(要確認)
  ・プリプロジェクトへの移行にあたっての手続きについては調査する(松原さん)

  ・提案書準備のタイムスケールは?
   ミッションの提案自体は、原理的にはいつでもできるが、来年夏頃を目
   処にとりまとめて、秋には完成しているようにしたい

   (C) 提案書をとりまとめるのはかなりの労力を要する。JAXA内での位置
   づけなど、周囲の環境を整備して、推進できる目処を立ててから提案書
   の作成作業を行うべきでは。
   → プリプロジェクト段階は、国立天文台が軸となって推進したい考え。
   JAXA / ISAS内での位置づけとともに、国立天文台内でのWISHの認知、
   体制づくりが必要。一方これはすぐにできるものではないので、ミッシ
   ョン提案に向けた検討・開発作業を進めながら、環境づくりもしていく
   しかないのでは。
   → JAXA側でのマンパワーのアサインは絶対に必要。SPICAとの関係など
   よく議論する必要。
   (C) 提案書を出して、色々な分野の人がいる理学委員会で、光赤外天文
   コミュニティが意志統一されていない、という印象を持たれると悪い影
   響が出るのではないか。提出の趣旨、意義に注意する必要があるのでは。

  ・サイエンス部分
   とりまとめは太田さん
   個々に執筆をお願いする前に、WS的に集まってもらい、WISHの検討状況、
   現在の仕様などを把握してもらう機会を設ける必要。今年度中。日程は
   調整。


4. 構造デザインのアップデート
  ・光学系の最新版への対応
  ・フリップ式フィルタ交換機構の組み込み
  ・まず、フリップ式フィルタ交換機構のゴースト解析を行いたい。そのた
   めに、コンフィグレーションを設定する必要。
  → バッフルの検討も必要であろう。まず、池田さんからバッフルの形状
   の提案を行って頂き、岩村さんの方で、その形状が構造的に実現可能か
   を検討して頂く
  ・熱解析に向けた構造のアップデート
  → 上記ゴースト解析用のアップデートの後に実施。JAXA熱グループと打
  ち合わせて、熱制御上重要なポイントをおさえてその部分を検討、アップ
  デートする。

5. フリップ式フィルタ交換機構試作

  ・2009年夏くらいまでに試作+試験を行いたい。
  ・試験の内容
   熱サイクル試験 -- 小さなデュワーを作成して液体He冷却?
   振動試験
   冷却環境での耐久試験
  ・ハードウェア製作は1.5ヶ月必要。実験に要する時間を考えて、製作図
  面の作成は3月はじめから実施する必要がある。

6. 3.2um 試作フィルタ
  日本真空光学で、基板メーカーとも連絡をとって調査中

次回 1/12 15:00- 三鷹解析研究棟 3F会議室

(以上)

資料