WISH: Wide-field Imaging Surveyor for High-redshift

超広視野初期宇宙探査ミッション

検討ミーティング議事録

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WISH検討ミーティング #17
議事録 (公開版)

2009/09/08(火) 15:00-17:20 (JST)
国立天文台三鷹 解析研究棟 3F会議室

出席: 山田、諸隈、河合、岩村、
大藪、東谷、鍛冶澤、矢部、岩田、和田(TV会議)

1 SAGEM / REOSCとの打合せ (山田さん)

昨日(9/7)に開発開始のキックオフミーティングをTV会議で行った。

今年度は、まず、金属パッドと鏡の接合部の検討を行う。
部分試作、望遠鏡との接合は来年度以降。

接着剤とクランプの二つの接合方法を検討する。12月に中間報告、2月末まで
に最終報告の予定。

主鏡保持の方法:鏡の側面からか、背面からか?
・検査の際、水平にすることが考えられる。その場合どちらがよいか?
・SAGEM側としては、重量の面から背面になるのでは、とのこと。
 →現段階で、構造の面から、どちらかに限定する理由はない。


2 フィルタ交換機構 (諸隈さん)

資料参照。

フリップ式は現在岩村さんが設計を行っている。

検出器配置検討: 再検討を行って、前よりもコンパクトに配置できている。
図3の配置が、メカ的には好都合。モーターが他と干渉しにくい。
2枚分のフィルタの場合、サイズは100mmくらい?

フリップ式とホイール式の得失の検討
 追加点: 
 ホイール式は、構造的にシンプル、冗長性がない、迷光の検討が必要、など

ホイール式にした場合の構造の検討をしておいた方がよいか。

温度設定: 極低温用モータとしては、Phytronのモータがあるが、寿命十分あ
るか。あかりのは10万回は動いているが、ダイレクト駆動かもしれない。

熱検討としては、モータを200Kくらいにした場合の値(岩村さんA/I)で検討し
て頂く。平行して、極低温のモータの耐久性を調べる。


3 検出器メーカー調査 (東谷さん、山田さん)

東谷さんのレポート参照。

・Teledyne 
 H2RG-18が最も信頼性高い
 H4RGはこれから開発が本格化。来年くらいに見通し
 H2RGを並べるのがfeasible
 熱量: 4ch読み出しでマージン込み30mW/検出器。
 読み出し時間は40秒くらいかかる。
 32chだと早いが、消費電力がマージン込みで150mWになってしまう

・Raytheon
 VIRGO: 宇宙用の開発ができてない。SIDECAR-ASICのようなものがない。
 など、Teledyneと比べ実績でやや劣る


4 軌道検討 (大藪さん)

資料参照。

S-E L2付近の軌道としては二種類ある。
JWST、Herschel、Planckは「リサージュ軌道」
SPICAは「ハロー軌道」、こちらの方が投入に要するエネルギーが小さい。
SPICAがこちらを選択した理由は要確認。

「リサージュ軌道」は6年毎に太陽が地球の陰に入るので、マヌーバーを使用
して軌道を修正する必要がある。太陽-地球の条件が安定しているので、
Planckは理解できるとして、JWSTもこちらなのは何故か?今後要調査。

軌道投入時のことも検討しておく必要: 衛星構造への制限がかかる可能性

ミッション提案書で、どちらかがよいか述べる必要があるか。


5、photo-zの観点からのフィルター検討 (鍛冶澤さん)

資料参照。
z>7に最適化するなら、<2umを細かくとるのがよい

6、二色図でdrop-out 銀河選出の検討 (矢部さん)

短波長側をもう少し細かく、かつ短いところからはじまるように。長波長側は
もう少し広くするとよいのでは。ただしミッションライフタイムとの兼ね合い
で、有限の時間でとれるデータの中で成果を最大化する必要がある。
→ さらに検討(矢部さん)
HSCとは組み合わせる


次回10月13日(火) 国立天文台三鷹3F会議室
ミッション提案書の作成に向けた議論を進めたい。

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(以上)

資料