検討ミーティング議事録
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WISH検討ミーティング #16
議事録 (公開版)
2009/08/11(火) 15:00-17:20 (JST)
国立天文台三鷹 解析研究棟 2F会議室
出席: 山田、諸隈、矢部、池田、岩村、岩田、和田(TV会議)、東谷(Skype)
1 予算状況
戦略的開発経費 執行開始
三菱財団 来年夏くらいまでに執行する。
2 SAGEM / REOSCとの主鏡保持方法検討の契約
契約準備を進めている。
キックオフミーティングは9月7日(日本の夕方)
3 検出器検討
・8/26-27 Teledyne Raytheon訪問 (山田、東谷) 東大本原さんに同行
・本日 午後2時から1時間、中屋さん、山田さん、矢部さん、岩田で打合せを
行った。
・和田さんがSPICA関係でRaytheonとSpitzer Science Center訪問
Raytheon
資料: Large_Array_Development_for_SPICA_R2.pdf WISHメンバーに展開可
InSb, MCTをやっている、1k1k - 2k2k - 4k4kも可?
MCT: Virgo 2k2k x 4 ESOで実績 cutoff - 1.7um 2.5um 3.5um 5.0umなど
が可能
InSb: NIRCam用で不採択のもの 30Kまで冷やせればこちらの方がよいか
Spitzer Science Center
Warm Missionになった
cyostat 28K、detector 30Kとなっており、予想通り。
暖まったのでhot pixelが増えたがbiasの調整で影響を抑制した
地球の影響がない場合、Passive冷却で30Kまで到達することの実例
4 宇宙線の件
・SPICAでの検討 - 地球周回よりも若干少ないかも
・JWSTの資料 - Galactic Cosmic Rayは地球周辺より20%くらい多いか?
・太陽活動で突発的に出る宇宙線(特にプロトン)の影響が大きい。
・Spitzerでは、打ち上げ直後にバーストがあり、ミッションライフタイムで
予想していた以上の宇宙線をいきなり受けてしまった
5 検出器配置、フィルタ交換機構
・フリップ(パタパタ)式とホイール式の得失を議論した。
・ミッション提案書としては、最低限実現可能と考えられる機構を一つは挙げ
る必要がある。フリップ式が実現可能かどうかを、設計、できれば試作まで
して検証しておくべき。なおかつ、バックアップとしてのホイール式の検討
も進める。
5-1 フィルタ交換機構の概念設計
・80mm x 80mm x 5mmのフィルタ用に設計
・フィルタの外にはみだす寸法を見積もり、検出器配置への制限を把握する
・立ち上げ時に上部の固定が必要かどうかの見通しを得る
・フィルタの素材の変化への対応も検討する
・9月半ばまでに設計を進める
6 3.2umフィルタ試作
・試験計画書を書いた
・熱サイクル試験、放射線試験を実施。振動試験は機構とあわせて行う考え。
・全体で1週間くらいの試験計画
・東大尾中研のフーリエ分光器の見学をした (8/10)。取り付け治具製作を要
する。
・放射線試験:都立産業技術センターの打合せを行った (8/11)
・Zygoでの表面形状測定の際、光が透過すると裏面も見えてしまいうまく測定
できない。
633nmで透過しないか要確認。
(C) 試験終了後曲げ応力の測定をしては
(C) Siは屈折率が大きい。他の素材との焦点位置が大きく変わるのでは。
→ どちらも5mm厚の場合、Siと石英では1.5mmの差→フィルタ厚さを変えて
調整できるか?
Si フィルタ基板を薄くできるか?反りを許容すればできるか?
他の素材候補: CaF2(もろい)、多結晶ダイアモンド、ZnSeなど
7 国際会議
8月17-21日 ストックホルム Reionization会議 山田さんがWISH講演
12月 IPMU会議 WISHで山田さん講演 (依頼あり)
今後のアクションアイテム
・光学系 - REOSCとのミーティング (山田さん、池田さん、常田さん、岩田)
・フリップ式フィルタ交換機構 (諸隈さん、岩村さん)
・フィルタ試作、試験 (矢部さん、東谷さん、岩田)
・熱解析
JAXA研究開発本部熱グループと連携した検討 (岩田)
・軌道
SPICAでの検討のレビュー (大藪さん)
・サイエンス: フィルタセットの検討必要
鍛冶澤さんがphoto-zについて検討して下さっているとのこと
次回
9/8(火) 15:00-
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(以上)
資料