検討ミーティング議事録
======================================== WISH検討ミーティング #13 議事録 (公開用) 2009/05/12(火) 15:00-17:00 (JST) 三鷹: 山田、諸隈 TV: 河合(東工大)、大藪、松原、和田(宇宙研)、東谷(東北大)、矢部、池田、 太田、岩田(京都大) 0 予算獲得状況 ・宇宙理学委員会戦略的開発経費、正式な通知はまだだが、減額されて配分さ れる見通し。 なお、ヒアリングでは、特にMirror Fixationの検討について、SPICAでの開発 と共有できることがあるのか、という点を問われた。 → SPICA望遠鏡部はヨーロッパ担当。SiCなので、全てを共有はできないが、 可能な範囲で協力させて頂くのがよいであろう。 ・科研費特定領域: WISHが一部入っている。ヒアリングに進む段階。 ・大阪産業大井上さん 学内研究費: フィルタ試作に使用 1 衛星構造案レビュー MRJ岩村さんが作成された、改訂版光学系C案に基く衛星構造案について説明し て頂き、質疑を行った。 ・サイズは現在H-IIAタンデム下段に入るサイズになっているが、さらに小さ くすることは可能と考えられる。 ・ソーラーパネルはやや小さめだが、「あかり」と比べても冷凍機がない分電 力は小さくなると考えられること、また太陽電池の性能向上も考えて妥当なサ イズとなっていると考えている。 ・Focal Plane Electronics (FPE)は、4/27の熱検討打合せで、バス部に入れ るのがよいだろう、という方針となったので、今後変更する。 (C) スタートラッカーが焦点部(検出器等)と離れた位置になっているが、これ までの衛星での経験からすると、熱などによるゆがみの影響でスタートラッ カーと焦点部カメラとの方向のズレが問題になることがあったので、取り付け 位置はよく検討した方がよい (C) スタートラッカーの必要性についてもまだ十分議論していない。 ・第3鏡の保持、光学系のアライメントはどのようにとる考えか? →主鏡部とカメラ部はトラス構造で支持されており、自由度が高いので、ア ライメントは十分にとれると考えている →自由度が高すぎるとむしろアライメントがとりにくくなることもある。公 差のきついところが正確にアライメントをとれるようにしておく必要がある。 →自由度は任意に設定できる ・冷却した際の変形はどのようになるか? →トラス構造は全てCFRPで製作することを想定(メタルをどの程度使用しな いといけないかは今後要検討)。変形は相対的な変形だけでなく、絶対量を小 さくできると考えている。 2 フィルタ交換機構の検討 2-1 機構系打合せ(4/27)の報告 4/27(月)に、JAXA研究開発本部機構系 小原さんほかの方に、WISHフィルタ交 換機構のこれまでの検討状況とrequirementについて説明し、ご意見を伺っ た。その結果、冷却環境でボールネジ、ベアリングを用いるスライド式交換機 構については、10万回の往復動作を実現するのはかなり困難と考えられるとい うご意見であった。 これを受けて、C案の場合焦点面の実サイズがかなり大きくなりフィルタ自体 の製作可能性も開発要素となること、スライド式交換機構の場合冗長性の確保 が困難で、スタックした場合にミッション全体にクリティカルな影響があるこ とも考慮し、今年度はまず個別式の交換機構の検討を進めることとなった。 2-2 個別式(パタパタ式)の検討 ・第一焦点(主鏡直後)でのFは? →F=12-16くらいで、カメラ焦点とあまり変わらないはず。確認する(池田さ ん) ・第一焦点はflatか?flatでないとすると、どこにフィルタを配置すべきか? →flatではない。ビームサイズは5mm程度あればよい。80mmくらい焦点位置 から離したところがよい? ・フィルタサイズについては、86mmくらいという大藪さんの前回の検討結果く らいのサイズでよいであろう。もう少し小さくてもよいかもしれない。 → 次回までに、第一焦点でのFを確認して頂き(池田さん)、それを受けて フィルタサイズ、検出器配置を検討する(諸隈さん?) ・光学系を修正し、視野をさらに拡げることはできるか?検出器配置に余裕が できることが期待される。 → 可能だが、主光線がより斜めになり、公差が厳しくなる方向。 2-3 その他の方法 平面鏡の近くで、直径20cmくらいのところにフィルタを置くことを考えれば、 ターレット式でも可能ではないか? → どれくらいのサイズのフィルタが必要かなど、検討を要する 3 熱解析打合せ(4/27)の報告 JAXA研究開発本部 杉田さん他の方、プラネット 堀内さんほかの方、MRJ 岩村 さん、常田さん、山田さん、東谷さん、岩田が参加。岩村さんの構造案に基づ いて議論を行った。詳しくはメンバーページの議事録を参照。 今後の進め方については、研究開発本部で相談して頂く → まずはSPICAの検 討結果を活かして、研究開発本部で、夏頃までを目処におおまかな検討を進め て頂くこととなった。 4 今後の進め方 戦略的開発経費の金額等が明らかになった時点で、山田さんから支出配分案を 提示してもらい、議論をする。定例ミーティングとは別に打合せを早めに実 施。 次回は6月9日(火) 15:00- (以上)